身体の締め

型稽古によって、命門が開き、そして仙骨からのエネルギーが末端へ向かってひろがるようになりますが、そのような身体のありようを統一体と呼びます。またその統一体を作る過程としての身体の動作を、身体を「締める」と表現します。

ただこの「締める」という言葉には受け取る側に誤解が生じるようです。その誤解とは、何か筋肉的なものによって、ギュッと身体を固めること、あるいは遊びをとるために関節をロックしてしまうことです。身体を締めるとはそのような窮屈さではなく、どちらかというとは、自転車のタイヤに空気を入れて膨らむ感じ近いのではないかと思います。