サンチンの肘の締め

浸透する突きができるようになるには、丹田からの力が肘でぶつからないようにしなければなりません。

サンチンの肘の締め方ができると、それが可能になります。

両腕を開いた状態から片腕を引くときは、尾骨から胸骨の連動で腕を動かし、あばらに肘が当たり、そのまま連動を続け、拳が腰上に届いたときに、手のひらの「手心」と呼ばれるツボを開くようにします。その結果、肩が内旋し、肘が身体のほうに向かって締まります。

間違っても肘に力を入れて身体のほうに向けようとしないでください。よくあるのが、サンチンを正面から見たときに、肘が身体に隠れていればいるほど、肘がしまっているという考えから、肘を無理やり身体から見えないように締めようとする人がいますが、それをしてしまうと、肘が支点になってしまい、内部からの力を伝達することができなくなります。

肘は結果として自然に締まる動作を心がけてください。